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2008年09月17日
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カテゴリ:つくる人
そもそもこの蓄光けん玉を作成しようと思い立ったのは私がジャグリングサークルに所属しる事と関係があります。

ジャグリングの道具についてはボールやクラブといった一般的な分類の他に「ファイヤー」「グロー」といったジャンルがあります。いずれも暗い場所でのパフォーマンスを目的としたものです。

ファイヤーは、道具自体が不燃性で燃料(多くは灯油)を染み込ませることができ、それに火をつけた上でパフォーマンスを行うもの。クラブのファイヤー仕様は「トーチ」と呼ばれます。長い棒の両端に火をつけたものを振り回す「スタッフ」と呼ばれるものをご覧になったことのある方も多いかと思います。ぬらして手袋で火をつけたボール・・・文字通り「火の玉」をお手玉する芸もあります。
グローはそれ自体が発光するもの。多くは透過性の材料で作られた道具の中に電源と電球やダイオードを仕込み、道具を光らせる仕組みです。

ファイヤーは見た目が派手なことが長所ですが、使用できる場所が限定されることや、燃料の扱い、道具をキャッチミスした場合などの安全対策が必要なことが短所です。
グローは安全に使用できることや、光の色分けができることなどがメリットですが、比較的高額なこと、電気系統が内蔵されているため、衝撃に対してやや不安なことが短所です。

サークル内にはけん玉使いが数人いるのですが、けん玉を暗いところで見せるにはどうすればよいか、ということについて雑談程度にしたことがあります。

まずファイヤー・・・可能は可能です。木製なのでよく燃えます。が、結局それが短所なわけで。本体が燃えてしまうと使い捨てになりますし、ボールなどと違って、原則としてけんか玉を持ちつづけて演技をするため、やけどの危険性があります。それからけん玉は他の道具に比べると細かいアクションを技として見せることが多いのですが、炎が上がっているとちょっと見にくい。けん玉をファイヤー化するのは少し難しそうです。

ではグローはどうでしょう。まず中に電源や光源を仕込むことはできますが、やはり木であることが災いして道具全体が光を放つという仕様にはできません。要所要所に電球を取り付けることはできますが、けんと玉がぶつかり合うという演技の性質上、これも厳しい。
あとはプラスチック等でけん玉自体から作るというアイデアもありますが、個人で作るのはなかなか難しいものがありますし、何より木製の重さや摩擦に慣れているけん玉使いとしてはできれば木製のままグロー仕様にしたい。

となれば、選択肢はもうあまりありません。光る塗料、という方法に思い当たるのも自然な流れでした。そしてのんびり、だらだらと作業が始まったのでした・・・。





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最終更新日  2008年09月17日 06時01分58秒
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