わたしと小鳥とすずと
暖かくて穏やかな休日だった夏物を自動洗濯機の手洗いモードで洗って干してアイロンがけをして私の夏は終る。毎年恒例の家事だけど冬から春への衣替えはこれほど寂しさを感じないなあ。こんなの私だけかしら?クリーニングに出すのが嫌いなので、極力自力で洗濯可能な素材の服を着ているの。クリーニングから帰ってきたときのあの独特な有機溶媒の臭いを生理的に嫌ってしまうから。旦那さんのワイシャツも全て洗っています。アイロンが苦手な私は襟にしわを残さないように気をつかってかけるのだけど、結婚して以来「よく出来た」と思ったことがありません。極めたいなあ・・・子どものユニフォームの膝当てもうまく縫えなくて、主婦としての資質は欠けている事、思い知りました。そんなとき、金子みすずさんの詩を思い出すのです。わたしと小鳥とすずとわたしが両手をひろげても、お空はちっともとべないが。とべる子鳥はわたしのように。地べたをはやくははしれない。わたしが体をゆすっても、きれいな音はでないけど。あの鳴るすずはわたしのようにたくさんなうたは知らないよすずと、小鳥と、それからわたし、みんなちがって、みんないい。・・・・・・・ね、元気になるよね。