疲れている主人 学校の事情
今日からGWが始まりました。我が家では例年、ちょっとした旅行に行ったり、日帰りでも少し遠出をして普段ではなかなか行けないようなところに行くのですが、今年は特に計画をしていません。というのも、いつもなら主人が「旅行にでも行きたいなあ」というのですが、今回は仕事で疲れ切っていて「どこにも出掛けず家でのんびりしていたい」と言っているから。 今年、主人は1年生の担任をしています。1年生だから大変ということも当然ありますが、それ以上に、以前の日記にも少し書きましたが、主人の勤めている学校は地域的に難しいところというのが原因のようです。数年前に1年生の担任は他の学校で経験したこともありますが、その時は「大変だけど可愛らしくて楽しい」と言っていたのですが、今年はそんな言葉はなかなか出てきません。 その地域はまず、外国人(ブラジル人)の多い所。今まで保育園、幼稚園に行っていないので集団行動が分からない。2年生以上になれば日本語も理解してきますが、1年生なので日本語が理解できない。説明しても何をすればよいのか分からないので、個別に身振り手振りなどで教えるのですが、それが1人、2人ならば問題は無いのですが、主人のクラスは外国の子がクラスに7人もいます。(どこのクラスも同じですが)7人もいると一人一人に教えている時間もなく大変です。 そして、連日の子供達の親からの電話。内容は、えっ、そんなことで?と思うことばかり。例えば、曇っていたときに運動場で体育をしていた。すると小雨が降ってきたので慌てて授業を切り上げて教室に戻った。その日の夕方、ある親からの電話。「なぜ、雨が降りそうなときに外で体育の授業をするのですか?雨に濡れたら風邪をひくではないですか」 また、ある時は「子供が足を踏まれて上靴がとても汚くなっています」という電話。誰かにいじわるをされたかと思い事情を聞くと、休み時間に運動場へ出ようとした時に混雑している中で、誰かに踏まれたらしい。親は何をそのことで伝えたかったのかと言えば、「踏んだだけで上靴が汚れるなんて、余程学校が汚いのではないですか。もっときれいにしてください」ということ。 家への帰宅時間が5分遅いと電話が来て「5分遅れているんですけれど、どうなっていますか」心配そうな声ではなく怒った口調でです。 子供であれば、5分くらいは前後するもの。ロボットではないんだから5分くらいどうして待てないのかと思います。反対に5分早く帰ってくると「どうしていつもよりも5分も早いのですか。困ります」主人が「今日はいつもよりも早く帰りの支度などができたので、気持ち早くなりました」と答えると「そんな先生の都合で早く帰さないで下さい」だそうです。 他にもいろいろとありますが、そういう細かいことでいろいろと言ってくるのだから、さぞかし親もきちんとやっているのかと思えば反対で・・。忘れ物は多い、提出物は集まらない、家庭訪問に行っても家にいない・・などなど。例えば検便の検査。元々、2~3日ではとても集まらない学校なので1週間前に配り、その1週間以内であればいつでも提出出来るようにしているそうです。しかし、3日前になっても半分も出ないので、おたよりで“あと3日です”という旨を知らせます。それでも出ないので前日も“明日が締め切りです”ということをおたよりで伝えます。ブラジル人の子供向けにはポルトガル語で書いたおたよりを別に配布しています。ところが、締め切り日になっても出ているのは3分の2。10人以上の子が出ていないと言います。主人は「宿題をこれから出して言っても“勉強は家でするものではなく学校でするものなのでできません”なんていう親もまたいるのだろうなあ(実際に昨年はいたそうです)」とつぶやいています。 そんなこんなで、毎日気苦労が絶えないようです。しかし、仕事もたくさんあり、家でのんびりと過ごすわけにもいかず、休日の今日も学校へと仕事に出掛けていきました。