岩手大学の学生時代に、友達で伝説的ジャズサックス奏者のチャーリー・パーカーに狂っている奴がいたんだよねぇ。そいつは館坂橋の近くの賃貸マンションに住んでいたんだなぁ。多分
この辺りだったかと。そいつはオーディオにも凝っていてJBLのLE8Tというフルレンジのスピーカーとラックスの真空管アンプでバードを聴いていたんだよね。学生の分際で結構良いところに住んでいるなと思っていたが、素人目に見ても高価に見えるそのオーディオ装置を見て、やはりずいぶんとお坊ちゃんなんだなと思っていた。ところがそうではなくて、全てはチャーリー・パーカーを最大限の良い音で聴くためであって、そのためにかなりアルバイトに精を出していたみたい。ろくなオーディオ装置を持ってないからといって、行き付けの喫茶店にレコードを預けて置いた自分とは大違いなんだが、いろんなモノに執着のある自分と、チャーリー・パーカー一筋のそいつとの価値観の違いだよねぇ。
動画でかかっている音楽はチャーリー・パーカーではなく、スタン・ゲッツで曲はボサノバのスタンダードで「黒いオルフェ」。JBLのSP-LE8Tというフルレンジのスピーカーユニットを使った
サンスイのスピーカーで、この当時でも7万円ぐらいしたんじゃないかなぁ。JBLのスピーカーとしては安いほうだよねぇ。
現代のほうが安くていい音のスピーカーは幾らでもあるんで、懐かしさに釣られて買っちゃうとがっかりするかも。JBLに拘るんだったら日本の
ケンリックサウンドサウンド株式会社に相談ッスねぇ。