管楽器の演奏方法に一つで
循環呼吸法ってぇのがあるんスよ。要するにブレスなしで何小節も演奏する方法なんスけど、原理としては…
- 鼻で吸い、口で吐く。
- 鼻で吸っている間は、頬または喉に溜めておいた空気を吐き出すことで吐息を持続させる。
ということなんスけど、ギネスブックに公式認定された記録としては、サキソフォン奏者のケニー・Gが45分47秒(1997年)、息継ぎなしで楽器を演奏したって記録があるんスけど、非公式には上の動画の
ローランド・カークが2時間21分ってぇのが最高記録なんだそうッスよ。この人の場合、更に管楽器を一度に2~3本咥えて、ユニゾンで吹いたり、鼻でフルートを吹いたりして大道芸人みたいな感じなんスけど、音楽に取り組む姿勢はいたって真面目ッス。
こういう演奏スタイルが原因だと思うんスけど、1975年に脳卒中で倒れて半身麻痺になったんスよ。にもかかわらず、片手で演奏できるように楽器を改造して演奏活動を続けたんスけど、1977年に2度目の発作をおこして亡くなってるんスよねぇ。
上の動画を見ると司会として彼を紹介してるのは、「愛のコリーダ」で有名なクインシー・ジョーンズ、演奏はベースがスタンリー・クラーク、ピアノがマッコイ・タイナーという超一流のジャズメンで脇を固めてのローランド・カークの演奏っすからねぇ。これは只者じゃあないっすよ。で、やはり前述の循環呼吸法を使って演奏してますねぇ。