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ないものねだり

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2009.12.26
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テーマ:ココロ(1186)

昔から、人が音声として発した言葉は現実に影響を与えると考えられており、良い言葉を発するれば良い事が、逆に不吉な言葉を発すれば凶事が起こると考えられ、言霊(ことだま)と呼ばれている。


万葉集の柿本人麻呂の歌には、志貴島の日本(やまと)の国は事霊(ことだま)の佑(さき)はふ國ぞ福(さき)くありとぞとあり、古代には"言""事"が同一の概念だったことを物語っている。


美しい日本語が崩壊しつつあるといわれる現代にも、言霊はわずかに息づいている。 現代の結婚式の"忌み言葉"なんかは、こんな言霊の思想の名残りだったりする。 日本は、古来から言霊の力によって幸せがもたらされる国。 『言霊の幸ふ国』なんだ。 


言葉といえばもう一つ。自分の意志をハッキリ声に出すことを『言挙げ』といい、自分の慢心による言挙げであれば、悪い結果がもたらされるとも信じられていた。 


例えば、古事記では倭建命が伊吹山に登ったとき、山の神の化身と出会ったが、倭建命はこれは神の使いだから帰りに退治しようと言挙げした。 それが倭建命の慢心によるものだったため、倭建命は神の祟りに遭い死んだという。 


つまり、言霊とは万物に神が宿るとする単なるアニミズム的な思想というだけではなく、心の有り様をも示すものであった。


そんな国の片隅で、砂天狗はコピーライターとして生きてる。 そして、自分が使う単語や接続詞の一つ一つに、企業の栄枯盛衰が懸かっていると自負しながら仕事をしてるんだ。 美しい日本の言葉を、より美しくアレンジして表現する... それが砂天狗の唯一の誇りだし、使命なんだ。


ここ数日、静まり返ったオフィスで休みを返上して、しかも徹夜しながら砂天狗をアシストしてるエリカは、この仕事が終わったら『ボスに、お正月にUSJに連れてってもらって、ホテルの最上階でディナーをご馳走してもらうし、カクテルも♪』などと"言挙げ"をしてる。(汗) 


このエリカの言挙げが慢心であるなら、エリカには災いがもたらされるであろう...(笑)







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Last updated  2009.12.26 22:15:08
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