テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:理屈っぽい時間・・・
今朝、不思議な夢を見た。 起きたらば、昼過ぎだったけどさ。(自堕落) 海風が吹く坂道だった。 明るい日差しの中、桜の花びらがハラハラと散り、細い坂道沿いには、両側に瓦屋根に板塀の小さな家々が並ぶ佇まい。 見覚えのない風景だけど、どこか懐かしい気持ちになる海辺の町の風情。 そして、夢には四年前に92歳で他界した婆ちゃんが、凄い若い姿で登場した。 薄紫の矢絣の着物にちょっと洒落た日傘を差して、砂天狗の手をひいて歩いてるんだ。(なんで砂はチビッコに?) 子供に戻っている砂は、藍染めの着物に藁の草履とかなりレトロ。 道幅がないので、婆ちゃんと砂は上ってってくる人に、先に道を譲るようにして、中ほどで待つ。婆ちゃんと知り合いらしい、赤銅色の体格のいい漁師のおじさんは、石の塚に手を合わせてお酒を供え、会釈して通り過ぎた。 坂の上からは、着物にモンペ姿の近所の若いお母さんが、小さな娘の手を引いて塚の前までくると、しゃがんで手を合わせ、娘に小菊と団子を供えさせる。 陽に照らされて親娘の祈る姿に、心地良さを感じて見入った。 今度は、婆ちゃんが砂に煎餅を差し出して、「早よ、これお供えして、おかえり様に「飛龍」で出撃した叔父さんの武運をお祈りしましょ!」と砂を促す。 ワケが解らず、とにかく手を合わせながら「おかえり様って何?」と聞くと、婆ちゃんが砂に語りはじめた。 「おかえり様は、時化で命を落とした人らが、雨蛙(あまがえる)になって還り、二度と時化で町の人が犠牲にならないように、荒天を鳴いて知らせてくれるんよ。」 「んで、三度、おかえり様は役目を果たしたら、今度は天に昇って神様になるんよ。」 「だから、おかえり様のことを、みんなアマカエル(天還る)と呼ぶんよ。」 「まぁ、船乗りや漁師や、海軍さんの神さんや。」と説明してくれた。 砂は、夢の中の砂は純真な子供。(笑) 一生懸命おかえり様の塚に手を合わせてた。 夢はちょうどそこで途切れた。 リアルな話... 叔父のケンシロウは、海軍は海軍でも"航空隊"でヒコーキ乗り。 それに、特攻隊として終戦の少し前に沖縄の空にで散華したと聞いた。 婆ちゃんが、夢で語ったおかえり様の話は、現実にある話ではないだろうと思う。 だけど、どこかの海辺の町にあったとしても不思議ではない話だとも思った。 でも、なんかこの話、あのトイレの神様に勝ってる気がする。 なんかエエ話やぁ~♪ 歌?に... いや、小説にすっかな。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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