カテゴリ:砂的博物誌
紫陽花(あじさい)の学名は、雨や水に由来する"水の容器"という意味で、Hydrangea(ハイドランジア)と表記、英語ではハイドレインジアと呼ばれる。 紫陽花は、広く庭園や家庭で栽培されているユキノシタ科の落葉低木の総称で、そもそも大平洋沿岸一帯に自生していた額紫陽花(がくあじさい)が、すべての紫陽花の原種になる日本固有種の植物だ。 鎌倉時代には、紫陽花はすでに園芸に用いられ、江戸時代ともなれば、すっかり一般的な庭園植物となっていた。 中国へは、かなり古い時代に伝わり、ヨーロッパには中国を経由して伝わったらしい。 幕末の頃、ドイツ人のシーボルトは紫陽花の学名をHydrangea otaksaと名づけたそうだけど、これはシーボルトの恋人だった芸者のお滝さんに由来するそうだ。 だから紫陽花には、「おたくさ」という別名も存在するんだよね。 ところで、紫陽花の色はアントシアニンという物質と、発色に影響する補助色素や土壌のpH、どの中のアルミニウムイオンの量、そして開花からの時間経過によっても変化する。 通常、土が酸性だと青色、アルカリ性なら赤色になると考えられているけど、実のところ、土の酸性度は花の色を決定する条件の一つに過ぎない。 結局は、花に含まれる補助色素の影響で青にならない場合がある。 それに、土は土で、例え酸性土壌でも地中のアルミニウムの量が少なければ、これまた花が青色になることは絶対にない。 さらに、咲きはじめは青い花でも咲き終わりになると少しずつ赤色になったりもする。 つまり、色んな条件が重なって花の色が決まったり変化するんだ。 だから、紫陽花は別名で七変化とも呼ばれてるんだよね~♪ 一般的に、よく栽培されている丸い形状の紫陽花は、実際のところは西洋紫陽花(せいようあじさい)で、日本原産の紫陽花を品種改良したものなんだ。 紫陽花には「毒」がある。 青酸配糖体(グリコシド)が含まれてて、人間や動物が経口摂食してしまうと中毒を起こすレベルだ。 症状は過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死に至る場合すらある。 昔、紫陽花の毒性を知らずに飲食店で料理に使い、中毒する事故が起きている。 さてさて... 今日、職場で残業してたら揺れを感じた。 「疲れてる?」と思ったけど、やっぱ地震だった。 震源地は和歌山北部で震度5強とデカい。 この辺りでも震度3だったそうだ。 九州では大雨が続いてるから、みんな気をつけようね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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