ダブルパンチ?
恐竜絶滅の原因には、諸説があった。近年はもっぱら、小惑星の衝突説が巾を利かす。しかし、つい最近になって新しい説が浮上した。約6,600万年前の小惑星衝突が、火山を刺激したという。衝突と噴火のダブルパンチが原因とする新説だ。カリフォルニア大の研究チームによれば、小惑星か噴火のいずれか一方ではなく、その両方が致命的に作用したのが原因だという。チームは、インドのデカントラップと呼ばれる地殻変動の痕跡を調査し、年代測定を行ったそうだ。その結果、生物の大量絶滅の引き金となった小惑星衝突と、極めて近い時期に、溶岩の噴出量が倍増したことが判ったらしい。つまり、小惑星の衝突で火山の地下構造が激しく変化して、溶岩や有毒ガスが未曾有の規模で地上に噴出し、地球を覆ったそうだ。 二つの大きなインパクトは、地球を粉塵と有毒ガスで覆い尽くし、過激な気候変動を招いて生物の大量絶滅に繋がったとしている。しかも、この壊滅的状況から、海や陸に生物が再生するまで、約50万年を要したというから大変な出来事だったようだ。喩えば、故障して買い替えしたばかりのガラケーをうっかり壊してしまい、Shopではいっそスマホにとお姉さんに言いくるめられ、渋々機種変して帰る途中、今度は公園のトイレにスマホを落っことしたようなもの。何か一つ歯車が狂ったとき、不運が不運を呼ぶというか、起きて欲しくない出来事が、妙に重なったり続いたりするのだ。まさに、弱り目に祟り目なお話だ...