カテゴリ:砂的博物誌
渚を見下ろすようにして、浜萱草(はまかんぞう)の花が咲きはじめた。 海を背にした砂地に、夏の渚の色に爽やかなオレンジ色が映えて美しい。 潮風に吹かれて、浜萱草がそよそよと揺れる姿には魅せられてしまうよ。 浜萱草という名前を聞くのははじめてでも、ワスレナグサといえば耳にした人が多いんじゃないかな? だけど、紫や白や桃色の小さな花を咲かせる、ムラサキ科の勿忘草(ワスレナグサ)の方がワスレナグサとしては今ではメジャーだし、みんなもそれしか頭に浮かばないだろうね。(汗) 浜萱草="ワスレナグサ"といったのは、どうか忘れてくれ...(笑) 古来、中国では萱草を忘優草(ぼうゆうそう)と呼ぶ。 辛いことや悲しみなど憂い事を忘れさせるといわれ、それ故にワスレグサと呼んだんだそうだ。(くどい?) 浜萱草は、ユリ科 ワスレグサ属の海浜植物で、本州中部より西の海岸では見ることができる。和漢方では、金糸菜(きんしさい)という生薬があって、不眠や利尿、風邪薬として処方されるらしい。 この花、海を背景に朝陽や夕陽に照らされると本当に綺麗で、目にすると美しさに萱草するよ。 あれ?"感動"の間違いだ。 どうか忘れてくれ!(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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