カテゴリ:砂的博物誌
百舌鳥(もず)って鳥は、スズメ目 モズ科 モズ属に分類される鳥類。 漢字だと「百舌鳥」とか「百舌」、「鵙」って表記される。 市営地下鉄に「なかもず」って駅があるから、この字をスラリと読めるのはたぶん大阪人に多い。 嘘つきのことを二枚舌なんていう。 それからすると、百舌鳥の舌はさらに98枚も多いから、どんだけ嘘が上手いだろうって... そんな風に妄想するのは砂だけか?(笑) 嘘はつかないけど、百舌鳥には鳥類学者を悩ませる奇妙な習性があって、理解不能な行動を取る鳥として有名なんだ。 百舌鳥は、昆虫やカエルなんかを餌にする"肉食系"だけど、せっかく苦労して捕まえた獲物を木の枝に突き刺したり、枝の股や隙間に挟んだりして置き去りにするんだ。 この百舌鳥の不思議な習性のことを、「はやにえ」と呼ぶ。 時には、獲物が串刺しにされたばかりで、まだ生きて動いているものも見つかったりするんだ。 虫だけに虫の息?(笑) 後で戻ってきて食べることもある。 だから、一応は食料確保の行動と考えられてはいるけど、何故かそのまま"放置"されることの方が多いらしく、研究者の間でも"遊び"だとか"縄張りの主張"だとか色々意見が分かれる。(プレイ? ボランティア?) 百舌鳥のはやにえは、秋頃に一番見られるそうだ。 また、百舌鳥のはやにえをする高さによって冬の積雪量を推定できるという俗説もあるけど、今のところ何故するかという理由が判らず、習性の謎は解明されていない。 とにかく、実際に虫やカエルが"串刺し"になってるのを目にすると、まるで呪いの"儀式"みたいで不気味だ。 百舌鳥って可愛い声で鳴くし、可愛い顔してるけど、性格はかなりドSな鳥かも... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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