カテゴリ:砂的博物誌
日陰蔓(ひげのかずら)は、山野の半日陰に自生するシダの仲間だ。 蔓(かずら)という名は付いてるけど、普通のツル性植物のように絡まって登るようなことはなく、地を這うように伸びる。 見た目は、針のような細葉がびっしり生えてて硬いブラシのように見えるけど、意外に軟らかくて肌触りがイイ♪ 古来、多くの祭事には、この日陰蔓が用いられたんだ。 一説によると、天照大神(あまてらすおおみかみ)が、拗ねて天岩戸に引き篭もったとき、日本最古のセクシーダンサーとして名高い天鈿女命(あめのうずめ)が、すっ裸の素肌に日陰蔓をまとって、岩戸の前で腰をくねらせて踊ったといわれているから。 古事記には「日影を襷にかけ...」と記され、日影は日陰蔓だとされている。 こうして、天鈿女命のアソコを隠したことで、以来、日陰蔓は神事でトレンドの植物となり、万葉集にも登場する。 その名残に、今も京都の伏見稲荷大社の大山祭では、参拝者にお神酒と日陰蔓が授けられる。 また、奈良の率川神社では、頭に日陰蔓を飾った舞姫が踊る「五節の舞」という神事がある。 かつては、大嘗祭や新嘗祭にだって日陰蔓が用いられたそうだ。 どうせなら、巫女さんも全裸に日陰蔓をまとって踊って欲しいけどなぁ。(笑) 練習中に倒れ、心配停止のまま病院に搬送されていたサッカー元日本代表の松田直樹選手が、搬送先の長野県松本市内の病院で死去。 心からご冥福を祈ります... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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