テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:砂的つぶやき
高知県の蟹ケ池で、古代の津波が運んだ海砂や生物の層を調べた高知大の岡村教授が、 津波堆積層が50センチもあったことで、2千年前に何が起きたのかと驚いる。 堆積層1センチは、津波1メートル弱に相当するもので、岡村教授は約30メートルの 巨大津波が到達した可能性があると見ているそうだ。 今まで調査した過去約5千年分では最もデカいものだったらしい。 南海地震は、周期的に繰り返すタイプの地震で、周期は100~120年前後。 東海地震と同時に起きることが多いとされる。 確認されてる古文書だと8回。 遺跡の痕跡からだと、5回以上が判明してる。 東海と南海が、同時に起きた宝永の大地震(1707年)では、堆積層は15センチ。 幕末に、東海と連動して起きた安政の南海地震(1854年)ですら3センチだったから、 二千年前のは、尋常な規模の地震ではなかったらしい。 南海地震が発生すると、津波は鳴門海峡や豊予海峡を抜けて、瀬戸内の沿岸に達する。 それを裏付けるように、神戸市内でも津波堆積層が発見されてるようだ。 関西大学の河田教授によれば、南海地震は今まで安政年間のM8.4程度が想定基準だったそうだ。 けれども、東日本大震災を踏まえ、同じように深いプレートの先端が長距離に渡って割れたり、 日向灘を含む複数の連動が起きたりすると、M9.0級のもあり得るらしい。(怖すぎる) この前の新聞では、東日本大震災の発生メカニズムを参考とした連動地震の場合、 津波の高さが20メートル級もアリかも知れないんだと。 そうなると、西日本の防災は、 見直しが必要になるそうだ。 砂は、事件や事故、災害なんかの「安全」に関わるものには、想定外っていうのは、 やめて欲しいと思ってる。 勿論、費用と効果も検討材料なのはよく解るし、千年に一度に備えて重税を課せられるのも、 どうかとは思うけどね。 でも、「ヤバいかも!」って情報提供だけなら費用は安い。 日本の政府や自治体は、そんな肝心の情報提供が、昔からゆる過ぎるんだよね。 これからは想定外を"想定範囲"にして防災を考えないといけない時代になったと思う。 安全に関わることは、事前に情報提供さえしていれば、市民だって判断できるし、工夫もするさ。 それを、今まで散々怠って、いざ事か起きたとき隠蔽に必死だから、 誰も政治を信じられなくなるんだ。 政治不信は、政治がつくってしまったんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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