カテゴリ:砂的博物誌
界雷は、一つの季節の終わりと、一つの季節のはじまりを告げる雷... 走る閃光は、季節の境界線のようであり、まるで海に突き立てた夏の墓標のようでもある。 気高く、神々しく、さらには美しく舞い、季節の巡りを知らせる。 雷は、一般に帯電した雲と雲、または雲と地上との間に起きる放電現象のこと。 そして、界雷(かいらい)とは、季節の変わり目に見られる雷のことで、 温暖な気流と寒気の、二種類の異なる気団が混じり合う境目付近で発生する雷をいう。 旧暦の秋のはじめは、不意の雨と雷がよくある。古来、稲が実を結びはじめるこの時期、 稲穂は天空から貫かれる雷によって実ると理解された。こうした雷と稲の交わりを由来として、 「稲光(いなびかり)」や「稲妻(いなづま)」という言葉が生まれた。 ちなみに、ネイチャーフォトの世界でも、雷の撮影は難易度が高い。 落雷する場所の予測が困難で、あまりにも一瞬過ぎてピントが合わせられない上、 シャッターのタイミングを合わせるのが至難の技だからだ。 雷は、不安定であちこちに落雷するもんだ。 なので、迫ってくる雷にちょっとビビリながらの撮影だったよ。 小雨の降る中、濡れながら300回ほどシャッターを切って、数ショットだけ成功した。 人間、死ぬ気でヤレば、何だってデキるもんだな♪(カメラ馬鹿?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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