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ないものねだり

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2011.08.22
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カテゴリ:砂的博物誌
(藤袴 砂天狗撮影)


おなじ野の 露にやつるゝ藤袴 あはれはかけよか ことばかりも


これは源氏物語 三十九帖「夕霧」の巻にある歌。落葉の宮に恋焦がれていた夕霧が、
玉鬘に藤袴を差し出して詠んだ歌だよね。


現在、レッドデータブックで絶滅危惧(NT)に分類されるのが藤袴(ふじばかま)だ。
かつて、日本各地の河原に群生して秋の野に彩を添えていたのに、
今ではすっかり数を減らしてしまい、殆ど群生は見られない。


2007年8月以前の環境省レッドデータブックでは、絶滅危惧II類(VU)。
ちなみに、(EX)は絶滅で、以下(EW)、(CR)、(EN)、(VU)、(NT)、(DD)と続く。
日本の国債の格付けが下がるのはご免だけど、このランクダウンは嬉しい兆候♪


藤袴は本州、四国、九州、朝鮮、中国にまで自生するキク科 ヒヨドリバナ属の多年草。
中国辺りが原産ともいわれるけど、実際、万葉の昔から日本人に親しまれてきたから、
日本も原産地の一つであることは間違いない。


8月~10月に、散房状に淡い紫紅色の小さな花をつける。
その姿は、野生の気品に満ちて美しい。


生草のままでは無臭なんだけど、乾燥すると含有したクマリン配糖体が加水分解され、
ちょっとした催淫作用のある、桜餅の葉のような芳香を放つらしい。


その昔、に疲れた夫婦が、回復のために風呂に入れたりしたそうだよ。












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Last updated  2011.08.22 03:17:00
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