カテゴリ:砂的博物誌
この前の台風ってほどじゃないけど、昨日は午後から凄い雨。 夜半頃から朝にかけてもよく降って、高知行きはまたもや延期。 楽しみにしてたのに予定が狂ってしまって、いじけて寝てた。(ガキかよ...) さっき、少し歩いて出かけたとき、ススキとコスモスを見た。 秋の野に 咲きたる花を指折り(おゆびおり) かき数ふれば 七種の花 (山上憶良) 春の七草に対して、秋の七草というのもある。 実のところ、秋の七草の方が春の七草よりも歴史は古いみたいだ。 秋の七草は、山上憶良(やまのうえのおくら)が選定し、歌に詠んで今に至る。 春の七草は、にして「食」として春を味わう七草粥の習慣として今に伝わるけど、 秋の七草は、「雰囲気」を味わうというか、野で見て楽しむ花が選ばれている。 食用にならないからか、秋の七草(種)をすべて覚えている人は意外と少ない。(笑) "萩の花 尾花葛花撫子の花 女郎花(おみなえし)また藤袴 朝貌(あさがお)の花" と、憶良がこんな風に詠んだのは、秋に山野で目にする花ばかり。 少しだけ解説を加えると、尾花というのは周々木(すすき)のことだ。 だから、幽霊の 正体みたり 枯れ尾花って俳句も、なんとなくイメージできる。 あ~、その句なら聞いたことある!って人はきっと多いと思うけど、 だけど、この句が松尾芭蕉の作だと知る人は、意外と少ないかも♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.15 12:28:22
コメント(0) | コメントを書く |
|