カテゴリ:砂的博物誌
立冬ともなれば、さすがに空気がひんやりして山野も色づきはじめるね。 猿捕茨(さるとりいばら)は、別名で山帰来(さんきらい)と呼ばれることもあり、 山帰来は、中国での俗称をそのまま使用しているんだと思う。 和名の由来は、まばらにある棘で、猿がよく引っ掛かるからだとされてるけど、 猿はバカじゃない。むしろ、服を着た人の方が引っ掛かり易いと思うんだ。 カメラを片手に里山を歩くと、茎は堅くて棘もあるからよく絡みつく。 (※かしわ餅の画像は本柏を使用♪) 表面にテカテカと光沢があって、関西では柏餅の葉の代用に使われたりしてる。 根茎には、有効成分としてサポニンやタンニンを含んでいて、 和漢で山帰来、漢方では??(ばっかつ)という名で用いられている。 でき物、腫れ物、ニキビには、乾燥した根茎を少量煎じて服用するとイイらしいし、 柔らかい若葉は乾燥させて煎じると、利尿作用があるとされてる。 中国では、消化器系の癌や乳腺癌、子宮癌によいとされ、鼻根茎を薄切りにして、 日干して、乾燥片250~500gを3リットルの水に浸してから弱火で約3時間煎じ、 一日数回に分けて服用するとよいとされる。 また、熟した果実を採取して、約三倍量のホワイトリカーに三ヶ月ほど漬け込むと、 カーマインレッド綺麗な色の薬用酒になるそうだ。酒なら試してみたいな。(笑) これからのシーズン、砂天狗の森歩きや山歩きはバイクツーリングと同じく、 ロスコのウェアが重宝する。タフでポケットが多いからイイ感じ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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