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ないものねだり

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2011.11.17
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カテゴリ:雑学っぽいエロ





   茜さす 紫野行ゆき標(しめ)野ゆき 野守は見ずや きみが袖振る(額田王)


染めれば茜に匂う紫草の野
御料地の野を行くあなたが
わたしに向かってそんなに袖を振ったりして
野守(のもり)に見られたたらどうしましょう...
(砂天狗訳)



(むらさき)は、青と赤の中間の色で、寒色と位置づけられている。
虹を構成する七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)のうち、
380~430nmと、光の波長が最も短い。


菫(すみれ)色、江戸紫、赤紫、青紫、黒紫、淡紫、藤色と色々あるけど、
紫という色に、人はどんなイメージを持っているんだろう...


平安時代に定められた冠位十二階は。この紫を最高位に青、赤、黄、白、黒と続き、
それぞれに「濃き」「薄き」をつけて十二色とした。


紫を染めるのには、紫草の根で染める紫根染めで、その紫草は生育しにくい薬草で、
相当貴重なものだったらしく、高位の者だけ着用が許される色で"本紫"と呼ばれた。





また、本紫に継ぐ高貴な色として、二藍という色も生まれた。
二藍もまた高貴な紫とされ、紅花の赤と藍の青を合わせてつくられた色。
紅花の紅は、紅(くれない)と呼び、古来、呉(くれ)の藍とも呼ばれたため、
藍と呉れ藍の二つの藍を合わせた色として、二藍と名づけられたそうだ。
二藍は、華やかな紅と静かな藍を合わせ、その分量で様々な紫を醸し出す。


その後、紫への憧れから、本紫に対して似せ紫と呼ばれる色がつくられた。
似せ紫は、藍(あい)に蘇紫を混ぜて合わせたり、蘇芳だけで染められたりしたもの。


紫は、あのカエサルやアントニウスを誘惑した、クレオパトラが好んだ色でもある。
西洋では、おもに貝のパープル腺で染める貝紫で、これも飛びぬけた貴重品。
それ故に、貝紫は別名で帝王紫とも呼ばれた。


かつての日本では最高位の冠位を表し、紫の袈裟、紫綬勲章、紫辰殿、紫雲、紫峰と、
ともあれ、紫は高貴な色。そして、日本人にとっては特別な色だ。



権力を誇示させる、気高く美しい紫は、女の魅力を引き立てる色でもあり、
同時にエロチシズムを連想させると共に、呼び覚ます魔性の色でもあるから愛され続ける訳だ。
それに、紫は悪魔除けの意味もあるそうだ。


砂も、クリエーターとして色には多少のこだわりもある。
機会を見て、時々こんな日記も書いてみよう♪












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Last updated  2011.11.17 00:30:36
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