テーマ:"あすの日本を考える"(493)
カテゴリ:砂的つぶやき
ブータンの新国王が訪日されている。日本には20日までご滞在になり、 震災被災地の福島県相馬へも訪問されるそうだ。
当初、訪日は国交樹立25周年の今年春で調整していたが、東日本大震災が発生。 国王は大震災発生翌日、東北の被災者の安全を祈祷する式典を主催。 18日には100万ドル(約8千万円)の義援金を日本に寄付してくださった。 ブータン王国は人口70万人。南北を中国とインドに挟まれた、 日本の九州と同じくらいの国土で、絵に描いたような小さな国だけど、 国勢調査で国民の約95%以上が「幸せ」と回答する"幸福の大国"だ。 若きジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王は経済成長だけではなく、 精神的豊かさを重視した、「国民総幸福量(GNH)」を提唱されている。 ブータン王国といえば、先王の代から医療や教育は無料。 また、公務に従事する官僚も、政治家も道徳観と志が高いことで知られる。
昨日、衆院本会議場の壇上からの演説に感銘を受けた人も多いと思う。 高い知性と教養と、何よりも対話を重視する王のお人柄と、博愛と感謝のお心が、 若き王の演説に表れていたからだろう。 「富」という字と「腐」という字は、ともに「ふ」と発音する。 日本は豊かなり、富を得たが、精神的には豊かさを失いつつある"腐国"ではないだろうか。 日本の政治は、若き王のように心豊かに国民を愛し、国民を思いやっているのかと、 疑問に感じ、ついつい比べてしまった。 昨日、大勢の人に感動と勇気を与えたジグメ・ケサル国王のような演説を、 日本の政治家は恐らく誰も出来ないと思う。いったい、何が違うんだろう... 国民が幸せを感じる豊かで美しい国とは、こんな指導者がいる国だと思った。 初来日された、若きブータン国王の温かい励ましの言葉に、日本は応えないといけない。 ともかく、日本の政治家はもっと礼儀とモラルと感謝を学べ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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