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2011.12.21
カテゴリ：砂的博物誌
 夏の野にあっては、可愛らしいラッパ状の可憐な白い花を見せるのに、 葉や茎、実にも悪臭があるため、和名では屁糞葛(へくそかずら)の名で呼ばれる。 屁糞葛とは、幾ら何でも可哀想だけど、古名では糞葛(くそかずら)と呼ばれたそうで、 万葉時代の人の方が尚更シビアだったということだね。（笑） 果実は黄褐色で、まるでその色合いが灸を据えた痕のようにも見えるため、 灸花(やいとばな)の別名もある。屁糞葛は、アカネ科 ヘクソカズラ属の植物で、 日本各地から東アジアに分布するツル植物。 かわらふじに 延ひおほとれる屎葛 絶ゆることなく 宮仕えせむ（高宮王） ことわざでは、「屁糞葛も花盛り」というのがあるそうだ。 イヤな匂いがあって好かれない屁糞葛でも、愛らしい花を見せる時期があるように、 ブサイクな娘でも年頃になると、それなりに魅力があるという意味らしいけど、 リアクションがコワくて、イマドキこんなことわざは使えないね。（爆） かくいう砂も、匂い系はちと苦手なんだよね...
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