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ないものねだり

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2011.12.29
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カテゴリ:砂的博物誌
(花骸 砂浮琴撮影)



冬の静かな午後


蒼から 微かに橙色になりゆく空


傾きかけた


日差しに照らされ


秋乃麒麟草の花骸(はなむくろ)が 金色に輝く


春に生まれ


夏に育ち


秋野を花で染めあげ


今は役目を終えて 骸と化し


それでも誇らしく 金色に輝いていた


自分もかくありたいもの...




昨日は一昨日と違って、暖かな午後だった。
仕事の出先で、立ち枯れた秋乃麒麟草(あきのきりんそう)を見た。


花は骸といっても、次のを宿した命の揺り篭。
砂浮琴が、現役のクリエーターでいられるのも本当にあとわずか。
定年を日までに、砂が手掛けようとしている仕事は完成を見ない。


元々、上層部に尻込みされ反対されている仕事だから、
砂がやり残した仕事を、誰かが引き継いでくれる見込みもない。


だけど砂は、立ち止まると死んでしまう気がするんだ。
今、仕事してるときだけ、自分が生かされている気がする。


2004年に肺癌の告知を受け、2007年には胆嚢と脾臓を切除。
反対され、予算のない仕事に自分の私財と情熱を注いできたけど、
自分が生きた証に、何一つ残せやしない...
砂は、立ち枯れした秋乃麒麟草以下の存在だな。
だけど、それは仕方のないこと。



病気になっても、治療という名目でベッドに縛りつけられ、
自由を奪われるのは御免だ。


人は、横たわって自由を奪われ、病室の天井を眺めた途端、
気力と生気をそぎ落とされてしまい、病人に成り下がるんだと思う。
病んでも、病人に成り下がるのだけは御免だよ。


定年になったとき、この秋乃麒麟草のように、立ち枯れしたいな♪(笑)














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Last updated  2011.12.29 03:06:07
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