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ないものねだり

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2012.01.07
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カテゴリ:食べ物あれこれ
(枯野のすすき 砂浮琴撮影)

なくて七草? 


それもいうなら、なくて七癖だな...(笑)


芹(せり)、薺(なずな)、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ) 、仏乃座(ほとけのざ)、
御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)
が春の七草。


寒さで目を覚まし、七草粥を思い出して近隣の畦を歩いて探してみたけど、
芹と繁縷と蘿蔔しかみつからなかった。冷蔵庫にヨレヨレの鏑(かぶら)があったので、
今年も"四草"で我慢した。毎年、何がしか足りない粥だな...(笑)


そもそも、七草粥は邪気を払い、病を除く呪術的風習として起こったそうだけど、
おせちで疲れた胃を休めて、冬場に不足しがちな栄養を補うという効能もある。
中国にも、この日に七種類の野菜を入れた羹(あつもの)食して無病を祈る習慣がある。


七草を探して歩いた枯野は、今朝はことのほか寒かった。
春と夏には溢れるような緑に覆われた山野も、今は静かに冬の色彩に包まれ、
まるで静かに眠っているかように見える。


   旅に病んで 夢は枯野を かけめぐる (松尾芭蕉)


枯野を歩くと、芭蕉の句が浮かぶ。芭蕉といえば、旅に明け暮れる生涯だった。
芭蕉の終焉の地は、現在の大阪御堂筋の旅宿だったと伝えられていて、
元禄七年(1694)、ちょうど大阪から長崎へ向かう旅の途中だったそうだ。


冬の枯野には色鮮やかな花もなく、夏場には青々とした草もすべて枯れ果て、
芭蕉の句のように、確かに"死"をイメージするモノトーンにも見えるけど、
決して死の世界じゃなく、次の世代へ"生"を繋ぎ、春を待つ命の揺り篭だ。
砂の目には、冬の枯色は"希望"の色に見えて美しい。



今年は辰年... 起つ年、立つ年。
日本が、復興に向けて起き上がる年になって欲しい。
個人的には、すっかり勃たない年齢になってしまったけど...(爆)












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Last updated  2012.01.07 15:13:11
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