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ないものねだり

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2012.03.16
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ミモザの花

(ミモザの花 砂浮琴撮影)



春夜洛城聞笛 (李白)

誰 家 玉 笛 暗 飛 声  
散 入 春 風 満 洛 城
比 夜 曲 中 聞 折 柳
何 人 不 起 故 園 情


誰が家の玉笛か、暗に声を飛ばす。
散じて春風に入り、洛城に満つ。
此の夜、曲中に折柳(せつりゅう)を聞く。
何人か故園の情を起こさざらん。



<砂浮琴 訳詩>
誰の家からだろうか、春の闇に笛の音が聞こえる。
笛の音は、春風に乗って洛陽の城郭を満たした。
今宵、笛が奏でる曲中に「折楊柳」の一曲もあった。
この曲を聴いて、故郷を想わない者はいないよな。



  


昔の中国では、旅立つ人に柳の枝で輪を作り、息災を祈って手渡す習慣があった。
輪は「環」と解釈されて、環には「元の場所に帰る」の意味もある。
こうして、別れの日に無事の帰還を願って手渡したんだろうね。


こうしたシチュエーションを歌(曲)にしたのに、「折楊柳」という歌がある。
これにちなんで、別れのシーンを詠んだ漢詩ではよく登場する言葉だ。
折柳、楊柳、折楊柳などは、同じくこの歌を指して引用したものだ。
この歌を聴くと、誰もが故郷を思い出して懐かしく思うようだ。 


まだまだ、肌寒さが残る神戸の街外れで、ミモザの花が目に留まった。
ミモザはマメ科の植物で、和名では房(ふさ)アカシアと呼ぶ。
同じアカシアの種類には銀葉(ぎんよう)と呼ばれるアカシアもあるけど、
ミモザは房アカシアの方だ。


葉と樹皮部にはタンニンが含まれ、花は香料としてよく用いられる。
溶剤を用いて花の部分から抽出した精油はアブソリュートと呼ばれて、
ストレスの軽減や皮脂をコントロールする働きや、抗うつ作用があるそうだ。



    白梅


暦ではもうとっくに春だけど、今年は例年よりも肌に感じる春は遅いね。
ミモザ水仙が、同じ時期に重なって咲くのを観たのは久し振りだ。



部下のエリカとR子が、休暇でサイパンへ行くのに関空まで砂に送って欲しいんだと。
「送って欲しい♪」ということは、遠回しに「お迎えもネ」って意味にならないか?
休日の早起きは苦手なんだけどさ...(笑)














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Last updated  2012.03.16 12:01:51
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