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2012.03.29
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カテゴリ:砂的博物誌


水辺の河津桜

(水辺の河津桜 砂浮琴撮影)

早ければ、真冬に花を見せる寒桜(かんざくら)みたいな桜もあれば、
ほとんどの桜が散ってから咲く、5月の犬桜という品種もあるし、
極端だと、10月に咲く十月桜や、春と冬に咲く不断桜なんてのもある。


  水辺の河津桜2


おもな品種の標準的な時期はというと、河津桜は2月下旬から3月中旬、
続いて大島桜、3月下旬頃が山桜で、4月初旬になると伊豆吉野染井吉野
帝吉野(みかどよしの)、少し遅れて白雪三島桜枝垂れ桜紅枝垂れ
4月後半は、琴平(ことひら)福桜天の川八重桜紅玉錦てな感じ。


水辺の河津桜3


だけど花にだって"個体差"はあるし、標高や緯度の違いでも変わってくる。
とくに、気候の変化で、大きく狂ってしまうこともあれば、
花の少ない年もあるし、溢れるほど花数が多い年だってある。


考えれば、人だって早咲きもあれば、遅咲きもあったりする。
世の中には、期待されながら"蕾"のまま腐ってしまうのもいるしさ。(笑)


話を河津桜に戻すけど... ちょっと調べてみると河津桜の花言葉は、
桜の花言葉は、「優れた美人」「純潔」「精神美」「淡泊」というらしい。




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水辺の河津桜4


先日もblogに書いたけど、河津桜の名前は静岡県河津町に由来する。
河津桜には、小さな物語があるんだ。



それは昭和30年頃のこと...河津川流域の地区に飯田勝美というお爺さんがいた。
とある2月の暖かい日、勝美お爺さんは散歩していた豊泉橋の上流辺りで、
冬枯れの雑草にまぎれて芽吹いていた、一本の小さな桜の苗木を見つけた。
河津桜の物語は、この苗を自宅に持ち返って庭先に植えたことがはじまりだ。


可愛がって育てた桜は、約10年後の昭和41年1月下旬に花をつけ、
その花が咲くのを見届けて、勝美お爺さんはその年の4月に永眠した。


後に、綺麗に咲く桜を見て、譲って欲しいという人もいたそうだけど、
お爺さんの思い出のために、家族は手放さなかったそうだ。


桜は、当時の飯田家の屋号から小峰桜と呼ばれ、近隣の人に親しまれた。
昭和49年、その後の調査で新種と判明して、河津町で生まれたこの桜は、
「河津桜」と命名され、昭和50年には「河津町の木」にも指定された。


河津桜は人気となり、この地だけに留まらず全国に広がったけど、
お爺さんが植えた桜は「河津桜の原木」として、お爺さんの思い出とともに、
今も河津の地で、毎年綺麗な花を咲かせている。



たった一本の桜にも、素敵な物語はあるもんだね。
つくづく、日本っていう国は素晴らしい国だって思うよ。
砂にも、想い出の桜があるけど、その話はまた今度にしよう...













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Last updated  2012.03.29 09:46:34
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