649590 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ないものねだり

ないものねだり

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2012.04.07
XML
カテゴリ:砂的博物誌



山桜01

(山桜 砂浮琴撮影)


もろともに あはれと思へ山桜 花よりほかに 知る人もなし (小倉百人一首)



多くの人は、染井吉野の華やかさを好むが、砂は山桜に心惹かれる。
小倉百人一首の、この歌の詠み人前大僧正行尊も、砂と同じ思いだろう。


努力や工夫、勤勉、善行を積むのは、有力者や人目に触れて、
褒められたり、立身出世をしたりするための行いではない。
人に見られなくても努力し、学び、働き、善行を積むのは、
自己を達成して生きることそのものだ。


和歌に詠まれ、童謡やJポップにも歌われるほど、
日本人にとって、桜はことさら特別な愛される花だ。
けれども、漢詩の故郷の中国では牡丹が春に好まれ、
桜を詠った漢詩は、殆どないといってもよいほど少ない



遅れに遅れて、やっと山桜の開花がはじまった。
例年に比べれば、山桜は三週間ほど遅れたことになる。
染井吉野はまだ三分といったところで、これも十日ほど遅い。




咲きてこそ桜 花咲きてこそ春

山辺の山桜は 人に見られずとも咲き

人に知られずとも生きる

人もまた 山桜の如く


咲きてこそ桜 花咲きてこそ春

知られずとも見られずとも生きてこそ

大和國の男(おのこ)なりやと


(砂浮琴 愚詩)













お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.04.07 16:16:00
コメント(7) | コメントを書く
[砂的博物誌] カテゴリの最新記事


PR

Profile

砂浮琴

砂浮琴

Calendar

Headline News

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
X