カテゴリ:砂的博物誌
林道脇の獣道を下って、山桜を観た帰りのこと... 薄暗い谷底の渓流に、藪椿の老木が最後の花を一輪つけていた。 バイクを停めた林道から、ほぼ垂直に70メートル下った場所だから、 スケッチをはじめるわけにも行かず、仕方なくカメラに収めて戻る。 上古大椿なるもの有り 八千歳を以て春と為し 八千歳を以て秋と為す (荘子) 上古時代の大椿は、八千年を春とし、八千年を秋としたという。 荘子の「逍遥遊」にある一節を引用して、"椿寿"という言葉が生まれ、 中国では、椿は生命力や長寿の象徴とされている。 椿は、大樹となれば晩秋から春まで美しく咲き続け、種を残すため実を結ぶ。 また、冬になっても落葉しないため、その生命力に人は憧れた。 日が落ちてから、急に気温が下がりはじめた。 これが、桜がもたらす花冷えというものだろう... さて、甲子園の伝統の一戦は猛虎の勝ち。 今のところ、まだ"子ネコちゃん"には成り下がっていない。(笑) ともあれ、今宵は月を愛でながら呑む酒がことのほか美味い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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