カテゴリ:砂的博物誌
(松葉雲蘭 砂浮琴撮影) 先月から、土曜日の午後は歯の治療に通っていて... なので、土曜が巡ってくるのがちと怖かったりして。(笑) 帰りは陽が少し傾きかけた時間帯だったけど、 コンビニで珈琲を買い、休耕田が点在する林道へ出掛けた。 一昨年の春、松葉雲蘭(まつばうんらん)の群生を見た場所。 だけど、去年の九月に大規模な地滑りに見舞われてしまっていて、 今年は絶対に見られないと思って諦めたていた。 クルマを停めて岩の上に腰をおとし、珈琲を飲んでいたら、 何となく、背中に視線を感じて振り返った。 土が流され、赤茶けた荒地の一角に、少しだけ緑があった。 そして、ぽつんと残った緑の中に、小さい薄紫色の花が目に入った。 「ほら、見て、私ちゃんと咲いてるよ」と呼ばれたみたいだ。 今年も、ちゃんと咲いてくれていたんだね... 松葉雲蘭は、ゴマノハグサ科 ウンラン属の蘭の一種で、 乾燥に強く、日当たりを好む。 咲いても、誰も気にしないちっぽけな花だけど、砂はこの花が愛しい。 この花の可愛さ、ほかの人にも理解してもらえるだろうか... 猛威に晒されても、必死に命を永らえ、次の世代へと命を繋ぐ。 自然の中に生きる植物の強さには、感動させられるよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|