カテゴリ:砂的博物誌
レンゲというと、そりゃまぁ、広く世間で通じるんだけど。 この花のことを指すなら、正しくは紫雲英(げんげ)の花だ。 えぇ!って、異論を唱える人も多いかも知れないけど、これは本当の話。 正式名称は、紫雲英(げんげ)で、翹揺という漢字を使うこともある。 勿論、誰もが思う通り、今は蓮華草や蓮華とも呼ばれている。 いや、むしろレンゲの方が一般的な気もするけどね。 植物学の標準和名では紫雲英が正しく、別名として蓮華、蓮華草が注釈される。 1912年に発表された、文部省唱歌「春の小川」の歌詞もレンゲの花だし、 江戸時代に滝野瓢水が詠んだ俳句も、手に取るな やはり野に置け 蓮華草と、 こちらも蓮華草... 確かにね。 ところが、中国や韓国では、蓮華とは蓮の花のこと。 仏教でも、蓮華は浄土の花で蓮のことだし、蓮を描いた模様は蓮華紋と呼ばれる。 それに、中華街だと間違いなく陶器製のスプーンみたいなのが出てくる。(笑) だから、蓮華や蓮華草の名前は広く認知されてるのは承知の上で、 あえてここに書いたんだ。 決して負け惜しみじゃなく、世の中は正しい情報がちゃんと広まるとは限らない。 龍馬暗殺の真相や、原発事故の情報や、巷の風評や、都市伝説だってそんなもんだ。 紫雲英は、学名をAstragalus sinicusと名づけられたマメ科 ゲンゲ属の越年草。 だから、この花を紫雲英というのは... 嘘のようだけどほんとの話だ♪(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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