カテゴリ:砂的博物誌
日本在来種の蒲公英(たんぽぽ)の花期は、二月下旬から四月下旬頃。 今年も、蒲公英の花の季節は終わりを告げて、 綿帽子から種があちこちに舞っている... 関西蒲公英(かんさいたんぽぽ)は、六甲山系に多く見られる日本在来種の蒲公英だ。 関西蒲公英の勢力範囲は、本州の中部以西から、四国、九州辺りまでで、 兵庫県内だと神戸六甲山系に一番多く見られ、とくに北側の山麓に多い。 大きく分けて、蒲公英には古来から日本に生育する在来種と、 近世になって海外から入った外来種がある。 在来種の蒲公英は、外来種に比べて、開花時期が春の短い期間に限られ、 夏近くでも見られる種類は、ほぼ外来種の西洋蒲公英である可能性が高い。 また、外来種と比べて在来種は草丈が低いため、生育できる環境も限定される。 一般に知られる、見分け方で、花に総苞片が反り返るのが外来種で、 反り返らないのが在来種といわれるけど、単純に判別できない個体もある。 以前から、日本の蒲公英は外来種に駆逐されたなんていうウワサも聞かれたけど、 それは大きな間違いで、どっこいちゃんと生きている。 確かに、西洋蒲公英は大型で、繁殖力に優れているけど、 寒さには弱いという一面があって、大きく勢力を拡大することはない。 ただし、地球温暖化がこれ以上進むと、ちょっとイヤだね... 画像の白花蒲公英(しろばなたんぽぽ)は、日本在来種の蒲公英で、 関西蒲公英と桂林白蒲公英の自然交配だということが判明している。 おもに白花蒲公英が見られるのは、関東より西で四国、九州に分布。 西へ行くほど見る確率は高いように思う... お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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