カテゴリ:砂的博物誌
都草(みやこぐさ)は、田畑に蔓延ることもなく、古くから可愛い野草として、 人々に親しまれたそうだ。 マメ科 ミヤコグサ属の植物は、世界に約150種あるといわれ、 海岸から高山まで、それぞれの地域で様々な環境に適応した種がある。 古代、都草の生育域は、今ほど広くなかったと推定されていて、 都草の和名のルーツにも、二つの有力説があるらしい。 「都」とは、奈良の都に由来するという説と、京だとする説で、 それほど、当時は都の周辺に咲いていたことが想像できる。 別名では、花の形に由来して烏帽子草(えぼしぐさ)とも呼ばれる。 元々は帰化植物だそうで、古代に麦に付随して渡ったと考えられているけど、 今では在来種として扱われ、北海道から南西諸島にまで自生している。 花の時期は長く、5月から9月中旬頃まで、道端や畦や野原に見られる。 今のこの季節に、是非とも愛らしい都草の姿を見て欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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