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2012.06.14
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カテゴリ:砂的博物誌



   一の谷 日も長らへてゆく山の 芳(かんば)しきかな 忍冬の花 (砂浮琴 愚歌)


日もすっかり長くなって、山歩きが楽しい時節。
須磨の一の谷辺りの山路を散策していると、
甘いイイ香りがして、忍冬の花に気づく。


すいかずら01.jpg

(吸葛の花 砂浮琴撮影)

吸葛(すいかずら)は、Lonicera japonica Loniceraと、
学名に日本を表わすjaponicaを冠するツル性の植物。
日本在来種で今の季節だと山や空地によく見られる。
日本各地に自生する他、東アジア一帯にも分布していて勢力を誇る。


欧米では観賞用に栽培しようと輸入されたものが広く野生化して、
米国では日本からの外来種として、葛(くず)とともに森林に打撃を与え、
侵略植物まで呼ばれ、問題となっているそうだ。(ざま見ろ...笑)


吸葛には、忍冬(にんどう)という呼び名もある。
葉を落とさずに、冬の寒さを耐え忍ぶことからそう呼ばれたようだ。
英名では、Japanese Honeysuckleと呼ぶ。(まんまだな...笑)


すいかずら02


忍冬のツルは右巻きで、周りの木や草に絡み付いて延び、
花は枝の上の葉腋から出て、大きさ4センチほどの一対の花をつける。


咲きはじめの忍冬は白く、盛りになると淡い黄色に色づくことから、
金銀花(きんぎんか)とも呼ばれる。


また、花には甘い香りがあって近づくと芳香でもよく判る。
さらに、管状の花を引き抜いて、管の方から口に含んで吸うと、
香りとともに甘味がすることから吸葛と名づけられたそうだ。
他にも、甜藤蜜吸花という地方の呼び名もある。


すいかずら03


忍冬は、生薬としても薬効が認められていて、漢方名ではもっぱら金銀花と呼ぶ。
鎮徑、利尿、抗炎症、抗菌作用があって解熱、解毒、発熱、血痢、伝染性肝炎、
化膿性疾患、神経痛やリウマチなどの関節筋骨の疼痛によいという。


1日量は、10~20グラムに0.5リットルの水を加えて煎じ、
約半量まで煮詰めたものを濾して、1日3回服用するそうだ。



  
 「忍冬酒」を梅酒で割った女性にオススメ和リキュ-ル♪「ロニセラ」500ml


忍冬酒という薬用酒をつくるには、花と蕾つぼみを採取して容器に入れ、
忍冬100gに対して1.8リットルの割合でホワイトリカーを入れて、
砂糖は3分の1。1ヶ月以上熟成させるとキレイな淡黄色の酒が完成する。
独特な甘い香りがあってかなり美味しい♪












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Last updated  2012.06.14 15:09:10
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