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ないものねだり

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2012.12.19
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KEN-1 : ホンダ初代シビックSB1赤

KEN-1 : ホンダ初代シビックSB1赤
価格:1,890円(税込、送料別)



もう、三十年以上も昔の思い出前になる...
高校の夏休みも、終わりに差しかかった頃、同級生が運転免許を取得し、
彼の父親の形見となった、シビックを運転して嬉しそうにやってきた。
ハンドルを握りながら、友人の目はキラキラしていた...


余談になるが... シビックは、1972年にデビューした小型車で、
ホンダの世界戦略の基幹モデルと位置づけられた、歴史に残る名車だ。


デビュー当時、シビックの車種ライナップは1車種だけだった。
現在の小型車にありがちな、3ドア・ハッチバックではなく、
英国のミニクーパーのような、独立したトランクを装備した2ボックスだ。
直列4気筒1.2リットルのCVCCエンジンは、60馬力を発生。
造りのよさと、燃費のよさが団塊のジュニア世代にウケた。


シビックは、初代から7代目までは、いずれも小型のボディサイズだけど、
2代目から3ドア、5ドア・ハッチバックに加え、セダンを選べるようになった。
かつて、世界を制した日本のコンパクトカーの原点が、
初代シビックの、発想技術に凝縮されていた。


今思うと、バブルを境に日本のクルマ造りはおかしくなった...
それは、どのメーカーも同じで、ホンダ シビックも例外ではない。


シビックの場合、3代目の頃から方向性が狂いはじめた。
コンパクトカーのサイズだったシビックは、徐々にスケールアップされ、
8代目から、3ナンバーサイズに拡大し、高級セダンに変貌した。
日本車に学び、欧米がコンパクトカーの開発に躍起になる中での暴挙だ。


近頃、自動車メーカーは若者のクルマ離れを憂慮し、クルマが売れないと嘆く。
もっと魅力的なクルマを造りに、国内自動車メーカー各社は躍起になっている。


馬鹿げている... 
自動車産業は、悲鳴を上げている家電メーカーを笑えまい。
日本の企業経営陣は、ここまで目が見えず、愚かになった。
もはや、政治家を笑えまい。


クルマを売れなくしたのは、自動車産業をはじめ産業界そのもの。
クルマを購入し、国内の様々な消費を支えるべき若者の多くは、
メーカーや、下請工場、中小企業の非正規雇用者として働き、
不安定な暮らしは、購買力を奪い、結婚する機会さえ失くした。


よき時代に入社し、大手企業で革張り椅子に座り慣れた連中には、
国内需要を取り巻く、こうした問題の根深さはおよそ想像すらできまい。


コストダウン、就職難、派遣社員、消費低迷、格差社会、デフレ、未婚...
少子高齢化、税収低迷、GDP下降、産業空洞化、国際競争力低下...
今、日本国内に起きている事象のすべては、リンクしている。


クルマは、買わなくなったんじゃない! 買えなくなったんだ。



何もかもを政府に責任転嫁せず、産業界も努力すべき改善は、雇用と格差是正。
働く場と収入が得られ、多少でも余裕ができれば、クルマも家電も買うし、
家庭だって持つだろう...











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Last updated  2012.12.19 17:29:54
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