カテゴリ:砂的博物誌
北海道大北方生物圏フィールド科学センターの研究グループが、 海中から飛び立ち、飛行するイカの連続撮影に成功したそうだ。 イカがヒレを翼のように広げてバランスをとり、空中で加速する様子を確認し、 これらの動作は「飛行」に当たるという研究結果をまとめ科学誌に発表した。 イカの飛行を捉えた連続撮影は世界初のことらしい。 生物は、人間が考えている以上に高等で意外な行動をとる。 例えば、ミズダコはこれまで天敵と思われていたサメを待ち伏せて殺すし、 都会に棲むハヤブサは、ゴルフ場のネットやビルの壁を利用して捕食する。 生き残るための戦略が、生物にはちゃんとある。 嫉妬や、怒り、悲哀という感情に惑わされ、行動が左右される人間に比べれば、 自然界に生きる生物の方が、シンプルで、クールで遥かに逞しい。 昔、よく観たアニメには「豚もおだてりゃ木に登る」というセリフがあった。(笑) イカは、おだてられなくても空を飛べるというのが凄い。 イカは、イカロスのように愚かではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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