テーマ:詩&物語の或る風景(1048)
カテゴリ:理屈っぽい時間・・・
今日は、彼岸会(ひがんえ)だ。 我が家にも、坊様が布施を受取りに来た。 あ、確かお経もあげたよね。 世間話や雑談の合間... 我が家を訪れる坊様は、前夜から忙しい。 仏法に関する知識をおさらいし、 下準備をしてやって来る。 何故なら、来る度に、 砂からDeepな"問答"が待っている。 今年は、三途川(さんずのかわ・さんずがわ)について。 三途川は、正津川とも記され、現世と冥土を分けとされる。 仏典に由来するものだけど、多分に民間信仰が混じっている。 三途川の出典は、金光明経の記述にある。 「よく地獄餓鬼畜生の諸河をして焦乾枯渇せしむ」 というのがルーツ。 地獄道、餓鬼道、畜生道の三つを悪しき道=三途と呼び、 三途川の由来となる。 平安頃の亡者は、三途川を橋で渡れた。 その際、女は初めてHした相手に手を引かれ、 三途川を渡ったらしい。 その後ハードルが上がって、舟で渡るようになる。 渡し舟の運賃は六文。 江戸の頃に定められたままで、賃上げはないが、 支払わないと丸裸にされる。 六文銭は現在流通しないので、 印刷した六文(冥銭)が使われるらしい。 クレジットカードは使えない。 ICOCAが使えるかどうか定かではない。 それはもうイイのだ。 ウィキペディアにだって書いてある。 ここからが、坊様への出題だ。 実は、三途川は日本地図に4ヶ所実在する。 坊様は、こんな事には気づくまい。 一つは、群馬県の白倉川支流の小河川(さんずがわ)で、 国道254号に架かる橋は三途橋という。 二つめは、千葉県だ。 一宮川の支流にあたる川で、その名もズバリ三途川。 三つめは、宮城県の阿武隈川水系の小河川。 四つめは、青森県むつ市。 恐山付近を流れる正津川で、別名三途川と呼ばれる。 あれあれ? ここで地理的に確認すると、 いずれの三途川も東日本にあって、西にはないのだ。 仏教に、西方浄土という言葉がある。 そう、西は浄土なのだ。 砂浮琴は、一応西側に住んでいる。 これ以上は口にするまい...(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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