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ないものねだり

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2015.10.11
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カテゴリ:砂的つぶやき
何を隠そう...
この私は、わらびもちを笑い餅
こむら返りをコブラ帰りと信じ込み、
その謎の真偽も疑わず成長した。

DSCN6256.jpg

幼くして、うろ覚えのまま根づいた言葉は、
実に恐ろしいものだ。

気をつけてはいるが、未だに放ったらかしを、
ついほったからしと発してしまう。

コブラは行ったきり、いっそ帰らぬ方がよいが、
ほったからし=堀った辛子?これぞ謎である。

現役の頃など、己のうろ覚えを省みず、
部下に「うる覚えで物をいうな!」などと口走り、
自らのうろ覚え振りを露呈する始末だった。

こうなれば、まさに沈黙は金。

英語では、an uncertain memoryという。

時折、私は夕飯をイタリアンにするが、
そんな時に限って、母が発する謎の言葉に、
少しばかり苛立ちを覚えていた。

というのも、私が夕飯を準備する後ろで、
外野席から「今日はもっちゃりは?」とか、
「もっちゃりは使わんの?」と発するのだ。

元来もっちゃりとは、垢抜けしない様や、
洒脱(しゃだつ)のなさを指し、広く関西で用いる。

確かに私は、軽妙洒脱を知らぬ田舎者だ。
だが、親子とはいえ夕飯の用意をする者に、
何たる物言いであろうかと、そう思っていた。

その謎の解ける日が、突然やってきたのだ。

ある日のこと、材料をあれこれ買って戻り、
冷蔵庫へ収納していると、母が手伝うという。
その言葉に甘えて、レジ袋を一つ任せた。

すると、袋からモッツァレラ・チーズを手にし、
「いつ使うん?」というではないか。

どうやら母は、モッツァレラ・チーズを、
"もっちゃり・チーズ"と解していたようだ。

謎が解け、私はその後5分ほど、
窒息死するほど笑った。

誰にもでも、経験のある言葉のうろ覚え。
それは、日本語能力の欠如ともいえるが、
ときに、天才漫才師に匹敵する笑いをも呼ぶ。

あえて母には訂正はせず、明日とだけ答えた。


さて、料理のことをすっかり忘れていた。

今夜の料理は、きのこと挽肉と"もっちゃり"チーズのパスタ。
盛りつけの彩りにはグリーンを多めにあしらい、
サワークリームを垂らして仕上げてみた


要するに、サラダの分、皿洗いの手間を省いたのだ...(笑)










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Last updated  2015.10.11 21:24:04
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