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ないものねだり

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2015.10.13
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テーマ:歴史の探索(130)
カテゴリ:歴史よもやま話
人は、人生という一瞬の未来は見られても、
壮大な過去を知ることはない。

織田信長に関する文献は、数多く伝えられる。
しかし大半は、後の権力者に上書きされた記録で、
正史は今も眠り続けている。

信長の城

信長の城
価格:907円(税込、送料別)


「火花」に続いて、読んだのは「信長の城」
この本は、時代小説のような娯楽本ではなく、
発掘成果に基づく歴史考証だ。

幼少の頃から、信長には関心があった。
歴史というより、人物としての信長に惹かれた。

信長に関する本は、これまで何冊か読みあさり、
太田牛一が記した「信長公記」に至っては、
七回ほど読み返した。

 

私見だが、信長はうつけ者でも魔王でもない。
混沌とした戦乱の世に、新秩序をもたらし、
時代をコーディネートしようとした先駆者だった。

宣教師フロイスに、自らを第六天魔王に喩え、
政治信条を指し示した御仁だ。
Black jokeも只者ではない。

 

戦い方を根本的に変えた鉄砲の活用。
戦略と、雇用にも貢献した兵農分離。
日本初の政策スローガン、天下布武。

キリスト教布教の容認。
関所の廃止と流通の効率化。
経済政策としての楽市楽座。

身分にこだわらない人材登用。
慣習にこだわらない合理主義。
独創的ランドマーク、安土城。

他にも、石垣造りの城や城下町という概念も、
信長からはじまった。

あの時代、これほど斬新な発想を持った人物が、
他に誰かいたであろうか。


当時の誰より早く、人、物、金の本質を捉え、
百年先を見つめた信長には、興味が尽きない。









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Last updated  2015.10.13 17:50:15
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