648962 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ないものねだり

ないものねだり

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2015.10.14
XML
溝蕎麦は、蕎麦屋の屋号ではない。
蕎麦とつくと、つい食欲を刺激されるが、
頑張ってこねたとしても、蕎麦にはならない。

IMG_1096.jpg

水際など、湿地に群れ咲く野草のことだ。
溝蕎麦(ミゾソバ)は、タデ科イヌタデ属の植物。
学名では、Polygonum thunbergiiというらしい。

溝蕎麦は、昔の風流人も題材にしなかったようで、
和歌にも俳句にも、詠まれた形跡はない。

そもそも、食用蕎麦の伝来は奈良時代以前だという。
教養のある都人が、蕎麦を知らぬハズはない。

蕎麦に似た、この花を放っておくハズはないが、
なのに、和歌に詠まなかった訳は何であろう。

あの、臭くて嫌われ者の"ヘクソカズラ"ですら、
和歌には登場するのだ。

IMG_1056.jpg

好きも嫌いもなく、ただ興味がなかったに違いない。
この花が、少しばかり不憫に思えてくる。

日本では、北海道から九州まで生息して、
かなり活動範囲が広いことが窺える。

いつ頃、溝蕎麦と名づけられたのだろう。
溝蕎麦に問うても返答はない。
答えられても、逆に怖い...(霊?)

IMG_1095.jpg

撮影に足を踏み入れると、小さな棘が厄介だ。
痛くはないが、足を捕られてかなり鬱陶しい。
歌に詠まれぬ理由は、こんなところかも知れない。

などと、書いているうちに、
温かい蕎麦が恋しくなったではないか。

但馬地方は、そろそろ新蕎麦が味わえる時期。
週末は、出石辺りで蕎麦など食すとしよう。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.10.14 14:25:12
コメント(4) | コメントを書く
[理屈っぽい時間・・・] カテゴリの最新記事


PR

Profile

砂浮琴

砂浮琴

Calendar

Headline News

Keyword Search

▼キーワード検索

Freepage List


© Rakuten Group, Inc.
X