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カテゴリ:想い出は映画とともに...
初恋、友情、涙・・・ 忘れられない夏がある。
こんなキャッチコピーに惹かれて、 続いて観たのが、「チルソクの夏」。 この映画は、地元下関出身の佐々部清監督が故郷を舞台に、 女子高生の恋と友情を描いた青春物語だ。 映画のタイトルにもなったチルソクとは、 韓国語の七夕を意味する。 一年とは、恋する男と女にとっては残酷な時間。 さらに、恋心を阻むようにして国境の海がある。 そんな、二人の切ない恋物語を七夕になぞらえ、 チルソクというタイトルは、より一層の意味を持つ。 そもそも、日本と韓国の微妙な関係は祖先の代から続き、 背景には、文化の違いと心理的な溝がある。 今よりもずっと、韓国を遠くに感じていた時代、 姉妹都市下関と釜山が、双方の親善事業の一環として、 年に一度、共同開催する陸上競技大会があった。 この作品は、メールも携帯もなかった70年代後半の夏、 釜山で開催された大会に参加した女子高校生の一年を追い、 その恋心を手掛かりに物語が展開して行く。 ~あらすじ~ 昭和52年夏、下関の高校に通う郁子は、親友の真理、 巴、玲子とともに、親善陸上競技大会に参加する。 郁子は、会場で韓国の男子生徒に呼びとめられ、 その助言に従い記録を出す。 その夜、戒厳令下にあった釜山の宿舎で二人は会い、 郁子は、男子生徒に好意を持つようになった。 二人は、「来年、また会おう」とチルソク(七夕)の約束を交わし、 次の年、約束を果たした二人は下関で、楽しいひと時を過ごす。 しかしその後、それぞれの人生を歩みはじめた二人は、 もう二度と再び会うことはできなかった・・・ (2004年日本映画 監督 佐々部清) 砂浮琴評価 ★★★★☆ この映画を観て、一つだけ確信したことがある。 近年、過去の歴史認識を巡り、日韓関係は良くない。 しかし、そんな両国の大人の雑念を抜きにすれば、 海峡を挟んだ恋に、共感するところは大きい。 もし今後、日韓の関係を発展させたいとするなら、 こうした、青春の只中にある若者たちに委ねればよい。 彼らの世代同士は純粋で、政治や民族の垣根はないのだ。 ところで、今日のblogタイトルですっ飛んできて、 読んで映画かよなんて、ズッコケた人は誰? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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