テーマ:楽天写真館(355815)
カテゴリ:理屈っぽい時間・・・
照る月を 弓張りとしも いふことは 山辺をさして いればなりけり(凡河内躬恒) この歌にある弓張りは、上弦の月を指す。 上弦の月とは、一般に新月から七日目の月を表し、 目には半月として見えるらしい。 七日目を重視すれば、昨夜の月が条件に合うが、 微妙に半月には満たないように見えた。 ↑上の写真の月が、昨夜20日の20:00頃に撮影したもの。 ↑そして、今夜の月を17:30分頃に撮影したもの。 月は、時計回りに回転しながら西へ移動するので、 欠けた部分の角度が違うのは許して欲しい。 月の色の違いも、大気と位置関係によるものだ。 しかし、月の形に注目して欲しい。 よく見ると昨夜の月は、半月より微妙に欠けていたのに対し、 今夜の月は、逆に半月より膨らんで見えるではないか。 さて、困った...。 半月が、上弦の月とするなら、どちらも微妙に違うのだ。 しかし、月齢を基準にすれば、昨夜と今夜の昇りはじめが、 上弦の月の条件範囲に該当する。 ある人によれば、三日月よりあとの月なら、 どれでも上弦でイイじゃないかという。 何ということだ... 現代より遥か昔に、上弦の月と名づけたり、 和歌を詠んだりした都人は、凄いとは思ったが、 和歌で確認する限り、基準がいい加減だったことも窺える。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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