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ないものねだり

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2015.10.24
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カテゴリ:仕事のお話
  DSCN1803.JPG
障へられぬ 光もあるを 押しなべて 隔て顔なる 朝霞かな(法然上人)

私自身も、恥じることなら沢山ある。

昨日の夜明け前、思うところあって車で遠方へ出掛けた。
旧知の友らに、苦言を呈すためだった。

煩悩とは、欲望雑欲が入り混じり、塊を成した物だと思う。

本来の仏教用語では本惑、あるいは根本惑といわれ、
仏教や唯識の教学では、根本煩悩枝末煩悩の二つに分け、
根本煩悩を、貪、瞋、痴、慢、疑、悪見の六種とする。

私は、煩悩を生きるために必要なものと捉えている。
仏教でいう根本煩悩は欲(欲望)、それ以外の欲を雑欲と解釈している。

欲望は誰にもあり、消すことは困難なもの。
仮にすべて消せば、自分すら滅するのではなかろうか。
何故なら、時として欲望は希望を含むからだ。

捨てられぬものなら、いっそ選んで磨くしかない。
ならば、残すべき欲望を磨くことを人生修業とすれば、
より前向きに生きられる。

必要な欲望だけを磨き、代わりに雑欲を滅せば、
その果てには、希望と夢だけが現れる。

残す欲望は、自分で選ぶなら何でもよいのだ。
それが、自分自身の道となるから。

とはいえ、信義のない欲は身を滅ぼす。

「地に足のついた、真っ当で恥じない商いをせよ」
「一時の儲けに焦り、晩節を汚すな」などと、
十時間余り滞在し、膝を交えて話し続けた。


その夜更けの帰り際、友らと夜空を仰ぎ見た。
高知の空には、十日目の月が輝いていた。









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Last updated  2015.10.24 16:07:22
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