カテゴリ:砂的つぶやき
私は、インスタント珈琲の瓶を開封したときのあの香りに、
何だか、喩えようのない幸せを感じたりする。 自分の湯呑に茶柱が立つと、周りと比べて優越感に浸る。 長距離列車のチケットが窓際だと、妄想で石丸謙二郎に成りきり、 到着まで窓にかじりつく。 ゲーム付き自販機で、おまけのドリンクが当たったとき、 周りを気にしながら、小さくガッツポーズしている。 深爪せず、爪切りがキレイにできると、 ちょっと大人になったと実感する。 定食屋で、割り箸がキレイに割れると、 何だか妙にイイ気分になる。 クルマで街を走るとき、青信号が続くと嬉しくなって、 天下をとった気になる。 バイクでツーリング中、走行距離のカウントがぞろめになると、 停まって写メを撮り、思わずニヤニヤしてしまう。 夜の散歩中、偶然に流れ星を見つけたとき、 宝くじが当たる気になる。 かなり、小市民的な話になってしまったけれど、 私が幸せを感じたり、満足したりする事といえば、 せいぜいこの程度。 先日、仲間との会食中にこんな話もした。 最初は、仕事とか家族とか、健康とかを口にする。 しかし、話は徐々にチープになってゆく。 最後には、どうでもよい小さなLuckyの積み重ねが、 幸せという結論に行き着いた。 結局、日々の小さな幸せや満足が自分を支え、 生かされているんだと、つくづく感じる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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