テーマ:オトコの手料理(3267)
カテゴリ:食べ物あれこれ
北村幽安(きたむらゆうあん)は、祐庵、幽庵とも記される。
祐庵とか、幽庵となるとピンときた方も多いだろう。 そぉ、あの近江八幡名物の魚料理、幽庵焼きの考案者だ。 近江八幡の街並は、映画「るろうに剣心」や「武士の家計簿」、 鬼平犯科帳、NHKごちそうさんなどのロケ地で知られる。 幽安は、慶安元年近江の豪農で中世以来の地侍北村家に生まれ、 若くして、千家四天王の一人藤村庸軒に師事し茶の湯を習う。 現在の、マルチ・クリエーターとでもいうべき人であろうか、 単に作法茶人に留まらず、文化人としてあらゆる分野に造詣深く、 造園、茶室設計、俳諧、茶器作りなど多彩に活躍したという。 また美食に通じ、近江の伝統懐石、幽庵焼きや食用菊の幽庵菊は、 幽安の創作した料理だと今に伝えられている。 余談になるが、料理屋などで幽庵焼きと表記されるのは、 幽安と祐庵の号が混同されないよう配慮したともいわれる。 さて、幽安の偉大な足跡にあやかろうと、幽庵焼きを作ってみる。 元来の幽庵焼きは、かつて琵琶湖で獲れた鮒のレシピだったが、 今は鮒の他に、真魚鰹(なまがつお)や鮭、金目鯛、鰆などが使われる。 今日は、買ってきた鰆(さわら)でやってみることにする。 通常、用意するのは酒、みりん、醤油、それに土生姜だが、 一工夫して、摩り下ろした玉葱を加えて漬け汁を作った。 酒、みりん、醤油は2:1:1の割合にしてみた。 下ろし玉葱は1/3個分、下ろし生姜は大さじ半分と、 とくに難しいところは何もない。 漬け汁に鰆の切り身を浸し、あとはラップして冷蔵庫で一晩寝かせるだけ。 都合上、続きは明日になるが、どうか悪しからず...(笑) また、明日のお楽しみだ♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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