テーマ:食べ歩き(4412)
カテゴリ:食べ物あれこれ
毎年、新蕎麦の季節に出石町を訪ねる。
出石町は、かれこれもう十回以上になろうか。 しかし、一度も晴れたことがないのは何故なのだ... これでは、まるで信頼性抜群の雨男ではないか。 大手前通りにある、辰鼓楼は出石町のシンボル。 辰鼓楼は、明治四年に三の丸大手門脇の櫓台に建設され、 その十年後、医師池口忠恕氏が大時計を寄贈して以来、 時計台として親しまれているそうだ。 出石城の石段を登って、振り返って見下ろすと、 往時を忍ばせる、城下町ならではの風情を味わえる。 3205 9月は雨が多く、10月、11月の気温が高かったからだと思うが、 今年は、こちらの紅葉も少しばかり色が浅い気がした。 さて、出石町といえば、出石の皿蕎麦♪ この小さな城下町に、約五十軒の蕎麦屋が軒を連ね、 西日本屈指の蕎麦処となっている。 出石に蕎麦作りがもたらされたのは、宝永三年(1706)のこと。 信州上田藩から、但馬国出石藩へ国替えとなった仙石氏が、 蕎麦職人を伴ったことがはじまるとされている。 蕎麦の実を、丸挽きしているので、茶褐色をしている。 挽きたて、打ちたて、茹がきたての三たてが、 出石蕎麦の信条だという。 蕎麦は、配膳に便利な出石焼の小皿に盛りつけられる。 一皿、二、三口分の盛りで、皿単位で好きなだけ追加できる。 徳利に入った出汁と、刻み葱、下ろし大根、わさび、 それにトロロと生卵を出汁に溶いて食す。 紅子さんの真似をするワケではないが、"実食♪" 素朴な味わいで、小気味よい歯切れと弾力が出石の蕎麦。 それが、新蕎麦ともなれば、ふわっと香りが口に広がる。 他の地域と比べると、出汁はほんのりと甘口。 上質の鰹と昆布の濃厚な風味が出石テイスト。 毎回恒例だが、今日も冷え込むのでにしんそばも同時注文。 温蕎麦も、ん~♪イイ! また来年も来よ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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