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ないものねだり

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2015.12.18
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カテゴリ:食べ物あれこれ
午後遅くに、クロネコ便で荷物が届いた。
受け取った荷物は、発泡スチロール製の大きな容器だった。
耳を近づけると、何やらカサカサと音がする。

私は、それほど敵はいないので、爆発はしないと思われた。

送り状の品名欄には、控えめにエビとだけ記されていた。
しかも、差出人は故郷の親戚ではないか。

こ、これは... もしかすると...

胸の鼓動は高鳴り、期待がほぼ絶好調に達した。
荷を解き、開けて見てやっぱり~♪と声が出た。

DSCN2283.jpg

久々の伊勢海老との再会に、思わず涙が溢れそうになった。(感動の対面)

傍らで、一部始終を見ていた母は、慌てて台所へととって返し、
私にそっと、包丁軍手を差し出した。

一も二もなく、夕食は刺身だという合図である。
これが、わが家の暗黙の了解なのである。

伊勢海老は、棘が鋭く殻が固いので、暴れるとただの"危険生物"と化す。(注意!)
一匹めは手こずったが、二匹めはコツを思い出し、要領よく捌けた。

DSCN2290.jpg

ん~♪ やはり、ほんのり薄紅色のビジュアルが魅力的だ。

DSCN2293.jpg

何故であろうか... 普段なら間違いなく"主采"である筈のだったが、
今宵だけは、妙に鰤の存在感が薄い。(笑)

DSCN2292.jpg

伊勢海老は、頭と殻も捨てるなどという考えはまったくない。
まとめて鍋に入れ、味噌汁に仕立てる。

DSCN2294.jpg

人間とは、実にあさましい生き物ではないか...
早く食べたいという一心で、盛りつけはいつも以上に雑。(笑)

伊勢海老とは、エビ目(十脚目)イセエビ科に属するエビの一種で、
広義には、イセエビ科の数種類のエビを指したりもする。

その姿が、鎧武者のように立派で、美味であることから、
古来縁起物とされ、祝儀用や正月飾りや神殿への供物などにも珍重される。
また、伊勢海老は、鎌倉海老や具足海老などとも称された。

伊勢海老の名がはじめて登場する文献は、安土桃山時代の「言継卿記」。
江戸の頃、井原西鶴が諸大名が祝儀にするため、高値であると記している。
また、新年の季語にも挙げられている。

ココで、"味は想像に任せます"などと省略するとクレームがくる。(笑)

活け物は、家庭で捌くのは大変だが、味はさすがに美味。
美味い♪ 切なくなるほど美味い。

伊勢海老は、筋肉が発達しているので独特の弾力があり、
一般のエビより、食感はモチモチしてボリュームがある。
噛むほど、口の中には伊勢海老ならではの甘味が広がるのだ。

伊勢海老の醍醐味は、何といっても殻で作った味噌汁
出汁が濃厚に出て、磯の香りが故郷の熊野灘を思い出させる。

残った伊勢海老は、クリスマスかお正月用に冷凍保存。
チーズをまぶし、テルミドールにでもして味わうことにする。










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Last updated  2015.12.18 02:28:33
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