カテゴリ:映画
月曜日に、銀座シネスイッチで、映画「孔子の教え」を観てまいりました。 「儒教」の祖であり、言語録「論語」で有名な、 約2500年もまえの中国の思想家、孔子。 映画では、人間・孔子の波乱に満ちた半生が如実に描かれていました。 孔子は、春秋時代という戦乱の世の中を 類まれな才能と智恵、崇高な理想とともに祖国「魯」の中枢を担い 強い国にしていくも、権力者に疎まれ、55歳のときに追い出されしまいます。 その後、50数名の弟子とともに自らの信じる思想を説きつつ、 さまざまな国を転々としながら、ときに拒絶され嘲笑され、 食べる物にも窮して死の淵をさまよい、最愛の弟子を喪い悲みにくれ、 それでも自らの信念を貫き、思想を深めながら、 14年後にようやく魯国に戻ることができました。 挫折を繰り返しながら、愛する人々に支えられ、 自らの信念を貫き通した孔子の生きる姿に心が揺さぶられます。 随所に「論語」の言葉もちりばめられ、 孔子の生きた言葉として語られるその言葉たちが、ダイレクトに胸に響きました。 「己の欲せざる所は人に施すなかれ」 「仁を求め得たならば、何かを悔やまん」 (世界がかわらなければ自身の内心を変えなければならない) 「道が違えば共には進めぬ」 「冬になれば松の強さも分かる」 「私のは何事も独学です」 などの言葉が映画の場面とともに今もよみがえってまいります。 ところで、映画のパンフレットを見て、なるほど~と思ったのは、 孔子が、とても明るい性格で、音楽や書、武術にも秀でていて、 馬車の運転ができるくらい腕力もあったという説明でした。 その孔子を演じたのが、チョウ・ユンファ。 「男たちの挽歌」と「アンナと王様」以来、 大好きな俳優さんだったので、ますますワクワクしながら観にいきましたが、 孔子の魅力が倍増していた気がします。笑 映画自体は、歴史的背景をもっと深く知ってから観ると、 さらに響くものがあるように感じました。 「論語」もぜひ読んでみたいです。 そのほかにも、身体に関することや生物、その他の歴史について、 学びたいことがたくさんあるので、やりたいことはいっぱいです! 時間はいくらあっても足りないですね。(^-^) * 映画館で宣伝やチラシをみていたら、そのほかにも観たい映画が続々でした。 ・エル・ブリの秘密 世界一予約のとれないレストラン ・サルトルとボーヴォワール 哲学と愛 ・ファウスト ・善き人 ・ポエトリー アグネスの詩 久々に映画三昧してみたいなぁと思っております♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.11.30 01:31:26
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