映画「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」
月曜日に、渋谷ユーロスペースへ、「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」を観にいってきました。渋谷ユーロスペースは、2スクリーンの小さな映画館でしたが、ロビーには老若男女問わずたくさんの人々があふれていて、熱気がすごい。素敵な映画館でした。恥ずかしながら、私は今回初めてその存在を知ったのですが、伺うことができて、本当によかったです。…というのも、これから上映する映画で、絶対に観たい!というものに出逢ってしまったから。(笑)■ドキュメンタリー映画「宮大工 西岡常一の遺言 鬼に訊け」~千年先にいのちを繋ぐです。チラシには、「鬼」と称せられ法隆寺の昭和大修理、薬師寺の伽藍復興に一生を捧げた匠の生涯、という説明とともに、宮大工・西岡常一さん(1908-1995)の「木を切るっちゅうことは、命を二つに分けるということ」「そんなことしたら木が泣きよります。」「千年の檜には千年のいのちがあります。建てるからには建物の命を 第一に考えなければならんわけです。風雪に耐えて建つー それが建築の本来の姿やないですか。木は大自然が育てた命です。 千年も千五百年も山で生き続けてきた、そのいのちを建物に生かす。 それが私ら宮大工の務めです。」というお言葉が紹介されていました。2月4日から公開とのこと、絶対に観にいこうと思います。(^-^)…と本題からそれてしまっていました。(^^ゞ「サルトルとボーヴォワール 哲学と愛」も面白かったです。映画では、二人が出逢った1929年から、その存在が世界的に知られるようになる1949年までが丁寧に少しユーモラスに描かれていました。第二次世界大戦をはさみ、時代も人々も価値観も大きく転換したときを、思想家として一人間として、苦悩や葛藤を抱えながら自らの信じる思いや信念を貫き、世界中の若者に影響を与えていった二人の姿。自分の信じるものを、心底信じて伝える言葉には、人々を巻き込む大きなチカラがあるのを感じました。映画で描かれていたことは、すべて事実だそうで、ここにある真理にも感慨深さを感じていました。ところで、哲学者サルトルの実存主義「実存は本質に先立つ」という思想には、映画をとおしてはじめて触れましたが、「人間は自由である、 人間はなりたいものになるために自由に選択と行動を行い、 自ら創りあげることができるのだ」という考え方には深く納得。時間ができたら、サルトルの著作も読んでみたいなぁと思っています。(難しくないといいのですが…!苦笑。)