テーマ:たわごと(26894)
カテゴリ:Maternity Life
電車で30分の道のりはしんどくなってきた。 そろそろ限界かも…ちょうどその頃に産休に入る。 いよいよ仕事の最終日。 お盆中いつもより空いてはいても、都心に向かう電車に空席はない。 幸いこの日は行きは若いカップルが、帰りはおじさんが、席を譲ってくれた。 職場でも時々マタニティマークのことが話題にのぼった。 この前も60過ぎの嘱託のおじさんが、 「電車でさ。優先席に座ったら、 目の前に『赤ちゃんがいます』ってハートマークが書いてある丸い札下げている女の人が乗ってきたんだよ~。 taiyouさん思い出して、席譲っちゃった。」 身近な人からでも、理解してもらえたのなら、 ここまで頑張って来た甲斐はあったかな。 妊娠3カ月の頃、駅でマタニティマークをもらってカバンに着けた。 最初はお腹も目立っていないし、つわりも比較的軽かったので、 気恥ずかしさや、いかにも席を譲ってくださいと言っている感じがして、 抵抗があったのだけれど…。 東京の通勤ラッシュは容赦ない。 働く妊婦の存在なんて小さいものだと痛感する。 マタニティマークを着けてて半年近く、毎日通勤していても、 気づいて席を譲ってくれた人は、どれだけいただろう。 女性専用車の待遇なんてもっと厳しいかもしれない。 お腹がしっかり目立ってきた最近でも、 約30分立ち続けることはざらだった。 お陰で足腰は十分鍛えられた気がする。 優先席でさえ、 座ってゲームをする体格のいい若者。 化粧をする女性。 携帯で話すおばさん。 お酒を飲むおじさん・・・ 一体だれのための席なのか。 呆れてしまう。 そんな中でも、席を譲ってくれた方たちには、 「ありがとう」だけでは言い尽くせない感謝の気持ちでいっぱい。 私に席を譲ったことで、 よろけたほろ酔いのおじさんに体当たりされてしまったおばさん。 おばさんが代わってくれたことで、救われた。 もしも自分の身だったら・・・と思うとゾッとする。 眠っていたごっつい40代くらいのサラリーマン。 譲ってくれる雰囲気ではなかったけれど、目をあけるとすかさず席を立ってくれた。 席を譲ってくれて、電車から降りる際に、 「気を溶けてくださいね。」 と言ってくれた若い女性。 背中越しに席が空いたことを教えてくれた外国人の女性。 ちょっとさえない感じのサラリーマンでも、 さっと席を譲ってくれたりすると、たちまち素敵に見えてくる。 きっと奥さんにも優しいんだろうな…。 ほかにもたくさん。 みんな見ず知らずの人だけれど、 ちょっとした思いやりの言葉を交わすだけで、 殺伐とした通勤電車の中にも、暖かい空気が流れるのに…。 いつも目の奥がジーンと熱くなって、 その人の幸せを祈らずにはいられなかった。 お腹の子が生まれたら、 こういう人たちの優しい気持ちが支えてくれた事を、 話してあげよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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