北へ、、、 (vol、1)
週末の喧騒が徐々にピークに向かいつつあるとある土曜日のJR新宿駅。夜の始まりを待ちかねたかの如く、、若干フライング気味に光を放ち始めた街の明かりが広がりつつあった暗闇を掻き消しはじめるこの時間帯。仕事を早々に終えて、待ち合わせの南口へ歩を進めます。甲州街道沿いの歩道を埋め尽くす人の波が行く手を阻みます。自分の歩くペースをキープできない事に若干の苛立ちを覚えたりもするのですが、、まあいいです、、待ち合わせの時間には間に合うでしょうから。大宮駅発 「はやて31号」。コレに乗ってさえしまえば、、1時間半ほどで本日の目的地に到着するのであります^^。~~~~~~~~~~~~~『一ノ関 ジャズ喫茶「ベイシー」』へ。21時を回った頃、一ノ関へ到着。ひとまず寝床を確保すべく、駅前のホテルへチェックイン。そして荷物を預けてすぐさま外出です。何度目かのこの町に。少しだけ懐かしさを感じます。「やあ、久しぶり」 って感じでしょうか。(笑)東京よりも、気持ち寒いくらいの闇夜を、、(雪が積もってなかったのは、少しだけ予想外でした。。)本日の目的地である、『ジャズ喫茶「ベイシー」』に向かってひた歩きます。前回立ち寄った時には、残念ながら開店していなかったので、、今回こそは、、と。 祈るような気持ちであの角をひょいと右へ曲がってみると。。よかった~、、 今日は看板に明かりが灯ってました^^。私suuがこの世に命を授かる1年前に開店したこのジャズ喫茶。築150年ほどの土蔵を改造されたこの店内はこのお店自体の歴史も伴って、とても重厚な質感に満たされております。適度に落とされた照度のなか、どっぷりと客席に腰掛けますと、対面の暗がりに鎮座している「例の」スピーカーシステムが、、、そんな落ち着けるすばらしい環境の中で次々と演奏されるレコードの音といったらもう、、、絶句です、、カウント・ベイシージョン・コルトレーンマイルス・デイビスetc,etc…。大音量で演奏される数々の名演のうねりに身を委ねて、、あっという間の2時間を過ごさせていただきました^^。これより先は、拙い自分の説明なんかよりも、、95年の第4刷を最後に絶版となったマスターの著書、『ジャズ喫茶「ベイシー」の選択』(菅原正二(著))が文庫本となって再販されておりますので、もし御興味があるならば、とてもお薦めの1冊です!!!(…と思って今調べたら、、文庫本も絶版となってしまってるみたいです、、スミマセン。)ジャズとオーディオに対する並々ならぬ想いを笑いと感動を交えながらも、直球を多用した圧倒的な表現力で「聞かせて」くれます。この本は、読むという行為を通して、、音楽を「聞かせて」くれる、数少ない読み物の中のお気に入りの1冊なのであります^^。さて。前回こちらに訪れたのは、4年前の9月15日、、(2年前に来た時は、、お店閉まってました。(笑))あの時よりもホンの気持ち、、マスターの白髪がふえた気がしました。このお店の良さは以前と少しも変わりませんが良くも悪くも、周囲は少しづつ変わってまいります。そんな事を言ってる自分たちも。前回お邪魔した時は、まだ入籍もしていませんでしたし。その頃はまだ二人して、この店内で気持ちよく煙草を燻らせておりました。(笑)次回お邪魔する頃には、、どうなのだろうか。変わってゆく事の「期待感と不安感」。あらゆる感情よりもほんの少しだけ勝った「寂しげ」な気持ちを胸に、お店を後にしたのでありました。。~~~~~~~~~~※お読みいただいている皆様へ、、ここの所すっかりご無沙汰をしてしまって、、、心苦しいばかりであります。更新もままならず、またそちらへお邪魔する事すらできずで、スミマセン。。ここの所、ばたばたしておりまして(公私共に、、)。こんな調子ですが、、今後とも細く長く、、よろしくお願い申し上げます。。。