日曜日は出掛けたので、録画で視聴。録画を見るまでは結果が目に入らない様に注意を払った(笑)。
で、結果は渡辺勝利で、羽生のNHK杯25連勝、五連覇ならず。後手になった羽生が異色の作戦で受けに回るも、渡辺が的確に咎めて圧勝という内容。正直言って決勝戦に相応しい内容とはならなかった。終盤の競り合いこそが醍醐味なのに、中盤で優勢のまま勝勢に移行し、終盤手前でポッキリという感じ。羽生としては先手渡辺の充実ぶりから力戦の上に異色の指し回しで撹乱を狙ったのかもしれないけど、渡辺は合理的に「それならこちらが十分ですから結構」とばかりに動揺はしない人だよね。後手は最初から苦しいから先手が間違えるのを期待して過剰に手損したりする作戦が出て来たけど、王将奪取、棋王奪取寸前の渡辺の充実ぶりでは全くミスが期待できない感じ。時間のないNHK杯では大変なんだけど、順位戦で見せた後手郷田の矢倉の受けの熱戦みたいなのを期待していただけに残念。それにしても渡辺は羽生の連覇をよく止めるなぁ。優勝してもニコリともせず、ヒールの存在感が凄かった(笑)。
渡辺対羽生 棋譜
渡辺が棋王を奪取すれば、2012年度の最優秀棋士は渡辺で決まりだね。4月から始まる名人戦で羽生が名人奪取、来年渡辺が名人挑戦者になり、棋界最高位決戦が実現すれば素晴らしい。最高に盛り上がる。