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カテゴリ:将棋
第2回 将棋電王戦 第1局 阿部光瑠四段 vs 習甦
阿久津七段と矢内女流四段の解説は面白いし、飯も適当に済ませてずっと見ていた(笑)。サイクリングの写真を加工したり等、同時にいろいろやってはいたけど、結局朝から晩まで見てしまったわ。 将棋自体は他の将棋ソフト(ボンクラーズ?)の形勢評価では序盤はずっとソフト優勢。習甦自身も優勢と判定していた様だ。ところが阿久津七段を始めプロ側はプロ有利と判定。プロとしては自玉側の端歩を突き越しているのが最後に響いてくるという、長年の大局観があった。実際、中盤からソフトは攻めを切らされてしまい、プロ側は端歩の突き越しが活きていた。ソフトは機械学習でプロの将棋を解析して手の善し悪しを学習しているのだけど、端歩の突き越しに関しては重要視してなかった様だ。桂馬の跳ね出しもプロ側は無理筋と早くから判定していて、ここにもプロの正しい大局観が活かされていた。少なくとも本局に関しては、プロの大局観がソフトの演算を越えていた様だ。 また事後の記者会見で阿部四段は3/5の順位戦最終局後から約二週間、持ち時間4時間の練習対局を20局程度こなしていたと判明。提供されたソフトで、プロもソフトの性格を十分に掴んでいた様だ。作戦も完全には一致しないでも思惑通りに進んだらしい。また中盤からの差し回しも見事で、攻めにキレのあるソフトを警戒し、徹底して駒を渡さない手厚い将棋に徹していた。プロがここまで対策を立てた上でソフト用に慎重な差し回しをしてくれたなら、将棋好きソフト制作者も結果は負けでも冥利に尽きるだろう。どんな分野の仕事でも、専門家を二週間も拘束させるのは大変なことなのだから。 今回の阿部四段はソフト対策は万全だった様だけど、花粉を含むアレルギーには苦しんでいた様で、頻繁に鼻をかみ、席を外していた。鼻が真っ赤で、集中力はいまいちだったみたい。若いから大丈夫なのだろうけど。若さは食事にも現われていて、昼食はうな重松とまぐろ尽くしの特上握りだったそうだ(笑)。緊張感で食事が喉を通らないなんてのとは無縁だね。 NHKニュース 電王戦 現役プロ棋士が無敗守る NHKもニュースで流していた。 来週は佐藤慎一四段とponanzaが対戦。ponanzaはソフトをプロに提供せず、徹底的に勝ちに拘って来た。煽りビデオでponanza作者もヒールを演じていて楽しい(笑)。これはまた来週もPCにつきっきりかな…(笑) 第2回 将棋電王戦 第2局 佐藤慎一四段 vs ponanza お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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